Home >  書籍 > FileMaker データベース問題解決ガイド

FileMaker データベース問題解決ガイド

FileMaker データベース問題解決ガイド
Pro/Advanced/Server/Go

FileMakerによるデータベース設計や運用で問題を抱え、行き詰まっている、効率が低下してきた。さまざまな問題の解決策をFileMaker開発のプロが伝授。基本設定からミス防止まで満載。13対応。

  • 著者:木下雄一朗
  • 出版元:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
  • ISBN:978-4048666114
  • 価格:¥ 3,780
Amazon.co.jpで買う

 

サンプルファイルのダウンロード

<以下、書籍まえがきより>

私は、本を書く前、セミナーの講師をさせていただく前には、読者や参加者の方々がどのような問題を抱えていて、それを解決するために自分がどのような知識や情報を提供できるか、ということを考えます。

FileMakerは、使いやすさで定評のあるデータベースソフトで、簡単なものであれば、専門的な知識を持っていなくても作ることができます。取っ付きにくいデータベースの世界では、小さく始められることは大きなメリットです。

しかし、FileMakerの知識を身につけながら、少しずつ機能を増やしていくと、徐々にデータベース構造に一貫性がなくなって変更が難しくなったり、処理速度が操作性に影響を及ぼすほど遅くなってくるといった状況に陥ることが珍しくないようです。

そうした時に役立つ情報源を目指したのが本書です。

テーブルやフィールドの定義に悩んだ時、処理速度の低下に困った時、本書を開いていただければ、何らかのヒントが得られるでしょう。困った状況になる前に読んでいただければ、問題を未然に防ぐことができるでしょう。

そして、FileMaker 13世代で活用できる開発テクニックもふんだんに盛り込みました。基本をカバーしながらも機能の説明に終わらない本という筆者の意図は達することができたように思います。

執筆は自分にとって楽な作業ではなく、お会いした方々から「次の書籍を待っています」とお言葉をいただかなければ、重い腰を上げることはなかったかもしれません。

ご期待をいただいた方々、執筆や出版にご協力をいただいた方々への感謝の気持ちとともに、本書が手に取られた方々のお役に立つことを心から願っています。

<目次>
Chapter 1 顧客・販売・在庫管理を例にしたデータベース設計の基本
1.1 顧客管理データベースの設計
1.2 販売管理データベースの設計
1.3 在庫管理データベースの設計
Chapter 2 データベース設計Q&A
Q1 テーブルの分け方とその際の判断基準は?
Q2 テーブルオカレンスグループの分け方を教えてください
Q3 データベースファイルはどうやって分けるのでしょうか?
Q4 リレーション条件の設定で注意することはありますか
Q5 繰り返しフィールドはどのようなときに使いますか?
Q6 グローバルフィールドはどのようなときに使うのですか?
Q7 システム内の初期設定データはどのように管理したらいいですか?
Chapter 3 iPhone/iPadで実現するモバイルデータベース
3.1 FileMaker Goによる低コスト・短期間のデータベース開発
3.2 FileMaker Go 13のインストール
3.3 iOSデバイスとのデータベースファイルのやり取り
3.4 FileMaker Goの固有機能を活用したサンプルファイル
3.5 各商品テーブルのiPad用レイアウト作成
3.6 FileMakerキオスクモードとiOSシングルアプリケーションモードの使い方詳細
3.7 FileMaker Goシステム開発の注意点
Chapter 4 画像・動画・音声データベース設計時に知っておきたい7つのポイント
4.1 デジタルコンテンツを管理する
4.2 画像データの文字列変換とメタ情報の取得
4.3 オブジェクトデータのメタ情報を取得する方法
4.4 FileMaker Serverによる動画・音声・PDFのインタラクティブ配信
Chapter 5 ユーザビリティ向上の実践テクニック
5.1  使い勝手を向上するための3つのテーマ
5.2 入力の間違いを減らす
5.3 ユーザーの操作状態を変更しない
Chapter 6 処理速度の高速化を図る必修テクニック
6.1 ボトルネックの調べ方とベンチマーキング・ツール
6.2 高速化のために——FileMakerの仕様のおさらい
6.3 カテゴリー別チューニング・テクニック
6.4 まとめ
Chapter 7 FileMaker Serverのサーバーサイドスクリプト高速処理の極意
7.1 サーバーサイドスクリプト活用のメリット
7.2 サーバーサイドスクリプトの作成と起動
7.3 サーバーサイドスクリプトの活用例
Chapter 8 クラウドで使うFileMaker Server
8.1 FileMaker Server環境の構築
 AWSアカウントの作成
 Amazon EC2での仮想サーバーのセットアップ
 リモートからの接続手順
 固定IPアドレスの割当
 FileMaker Serverのインストール
 FileMaker Pro、FileMaker Goからの接続
 運用上の参考
 まとめ
Chapter 9 外部SQLデータソース(ESS)最新テクニック
9.1 ESS環境のセットアップ
9.2 ESS活用の視点
9.3 ESSの動作仕様とパフォーマンスチューニング
 データベース構造の変更
 フィールド定義のオプション
 索引
 レコードの閲覧(初期表示)
 レコードの検索
 レコードの検索(AND条件)
 レコードの検索(OR条件)
 ソート
 レコード変更の反映タイムラグ
 レコード編集の競合
 関数
 リッチテキスト
 バイナリータイプのデータ
 セキュリティ”
 ESS v.s. ODBCインポート+SQLを実行
Chapter 10 知っておきたい開発・デバッグのTips
Tips 1 データベースファイル名の一括変更
Tips 2 不要なフィールドを削除するときのチェック事項
Tips 3 ゲスト環境のバージョンを制限する
Tips 4 レイアウト位置をそろえる
Tips 5 インポートのフィールド順照合Tips
Tips 6 ESSシャドウテーブルと同じ構造のFileMakerテーブルを作成
Tips 7 ファイルサイズを小さくするTips
Tips 8 ファイルが壊れたときのトラブルシューティング
Tips 9 データ移行時のチェックリスト