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FileMaker データベース開発テクニック

FileMaker データベース開発テクニック

機能強化されたFileMaker活用のメリットを、開発の視点をまじえながらサンプルファイルをもとに説明を加えた、実用的な1冊。

  • 著者:木下雄一朗
  • 出版元:アスキー
  • ISBN:4-7561-4836-0
  • 価格:¥ 3,360
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正誤表

第二部 FileMaker Pro Advanced 活用編

  • Chapter 1 バージョン8に最適化したデータベース設計

    【誤】

    1.2 リレーションシップ、テーブルの別の、コンテキストの理解

    【正】

    1.2 リレーションシップ、テーブルの別の名前、コンテキストの理解

  • Chapter 2 変数の活用(2.2.3 サンプル3:ゲストが使用するFIleMakerを特定のバージョン以上に制限するためのスクリプト内容のスクリプトステップ6行目)

    【誤】

    if [ GetAsNumber ( Get ( アプリケーションバージョン ) ) > GetAsNumber ( $Version ) ]

    【正】

    if [ GetAsNumber ( Get ( アプリケーションバージョン ) ) < GetAsNumber ( $Version ) ]

  • Chapter 4 効率的なデータベース管理の方法

    【誤】

    スクリプト実行[「アカウント追加(一般利用者), ファイル:「アカウント管理v2_data」; 引数:Accounts::gAccountName & "¶" & Accounts::gPassword」]

    【正】

    スクリプト実行[「アカウント追加(管理者), ファイル:「アカウント管理v2_data」; 引数:Accounts::gAccountName & "¶" & Accounts::gPassword」]

 

<以下、書籍まえがきより抜粋>
はじめに

FileMakerは、バージョン8の世代になって、データベースの設計や実現できる機能レベルに大きな影響のある強化がいくつかなされています。それらを活用すれば大きなメリットがあるにもかかわらず、個々の機能レベルでは過去のバージョンとの互換性も保たれていることもあって、従来の制約事項に合わせたような開発手法がそのまま使われていることも多いようです。

本書は、そういった部分にスポットを当て、開発の視点をまじえながら、実用的なテクニックを紹介することを狙いとしています。単なる知識の紹介にならないよう、内容ごとにサンプルファイルを用意して、それをもとに説明を加えるスタイルにしましたが、一部の機能はコピー&ペ-ストだけで簡単に移植できるようになっていますので、読者の方がお持ちのファイルですぐにでも活用していただくことができます。

できるだけ多くの内容を詰め込みたいという気持ちとは裏腹に、時間や紙面、筆者の知力と体力といった限界もあって、書きたいことすべてを形にすることはできませんでしたが、重要度の高いものにはひととおり触れることができたと思います。バージョン8以降を使ってFileMakerデータベースを開発する方々に、何らかのヒントを提供できる本になればと秘かに期待しています。
<目次>
第二部 FileMaker Pro Advanced 活用編
Chapter 1 バージョン8に最適化したデータベース設計
1.1 テーブルの設計
1.1.1 データの正規
1.1.2 テーブル/フィールドの設計
1.2 リレーションシップ、テーブルの別の名前、コンテキストの理解
1.2.1 リレーションシップの定義
1.2.2 リレーションシップとルックアップ
1.2.3 計算フィールドと自動入力オプション
1.2.4 テーブルの別の名前
1.2.5 コンテキスト
1.3 ファイルの分け方
1.3.1 一つのファイルに統合
1.3.2 インターフェースファイルとデータファイルの分離
1.3.3 データ単位でのファイルの分離
1.3.4 セキュリティ単位でのファイルの分離
1.4 繰り返しフィールドとグローバルフィールド
1.4.1 繰り返しフィールド
1.4.2 グローバルフィールド
Chapter 2 変数の活用
2.1 変数の設定方法 
2.2 変数の活用例
2.2.1 サンプル1:スクリプト内で宣言した変数に指定されたループ回数分の処理を繰り返すスクリプト
2.2.2 サンプル2:エラーを監視しながら、[印刷設定]、[印刷]ステップを実行するスクリプト
2.2.3 サンプル3:ゲストが使用するFileMakerを特定のバージョン以上に制限するためのスクリプト
2.2.4 サンプル4:現在のレイアウトをフィールド値をファイル名とするPDFファイルに保存するスクリプト
2.2.5 サンプル5:フィールドに保存されているファイル名を使って画像をインポートするスクリプト
2.2.6 サンプル6:レイアウト番号を保存するスクリプトと、保存されている番号のレイアウトに戻すスクリプト
2.2.7 サンプル7:動作モードをテスト/本番モードに切り替えるスクリプトと、モードに応じて処理を切り替えるスクリプト
2.3 変数の活用方法
2.3.1 ローカル変数とグローバル変数
2.3.2 変数とグローバルフィールド
2.3.3 変数とスクリプト引数/スクリプト結果
Chapter 3 ウインドウの制御
3.1 検索結果を検索条件ごとに、それぞれ別のウインドウに表示する
3.2 別ウインドウに印刷プレビューを表示する
3.3 同じ用途で同じ名前のウインドウが重複作成されるのを回避する方法
3.4 ウインドウ制御のまとめ
Chapter 4 効率的なデータベース管理の方法
4.1 レイアウトを管理するためのデータベース
4.1.1 操作手順
4.1.2 処理内容
4.1.3 移植の手順
4.2 アカウントを管理するためのデータベース
4.2.1 アクセス権の概念と設定方法
4.2.2 「アカウント管理.fp7」ファイルの利用方法
4.2.3 「アカウント管理.fp7」ファイルの利点
4.2.4 「アカウント管理.fp7」ファイルの構造
4.2.5 アクセスを規制するその他の要素
4.3 複数のファイルを対象としたアカウント管理データベース
4.3.1 「アカウント管理v2.fp7」ファイルの考え方
4.3.2 「アカウント管理v2.fp7」ファイルの構造
4.3.3 「アカウント管理v2_data.fp7」ファイルの構造
4.3.4 注意点
4.4 アカウントの初期値を保存するデータベース
4.4.1 「アカウント管理v3.fp7」ファイルの構造
4.4.2 移植方法
4.4.3 基本動作との関係
4.5 アクセス権セットに対応した初期値を保存するデータベース
4.5.1 「アカウント管理v4.fp7」ファイルの構造
4.5.2 移植方法
4.5.3 注意点
4.6 アカウントのログイン/ログアウトの履歴を自動保存する
4.6.1 「アカウント管理v5.fp7」ファイルの構造
4.6.2 移植方法
4.6.3 注意点
Chapter 5 カスタム関数の活用
5.1 カスタム関数のメリット
5.2 カスタム関数の活用例
5.2.1 サンプル1:1文字単位で文字のバイト数を求める関数
5.2.2 サンプル2:文字列の総バイト数を求める関数
5.2.3 サンプル3:指定したバイト位置が何文字目になるのかを求める関数
5.2.4 サンプル4:該当レコードまたはポータル上の関連フィールド上の指定フィールドの連結値を求める関数
5.3 サンプルの関数を他のファイルに移植する手順
5.4 カスタム関数と外部関数(プラグイン)との比較
Chapter 6 カスタムメニューの活用
6.1 なぜメニューをカスタマイズする必要があるのか?
6.2 どんなメリットがあるのか?
6.3 メニューのカスタマイズ
6.3.1 既存のメニューのカスタマイズ
6.3.2 メニューそのものの削除
6.3.3 カスタムメニューの新規作成
6.3.4 ログイン情報に基づいたメニューの切り替え
6.3.5 フィールドデータを使ったメニュー言語の切り替え
6.4 カスタムメニューとアクセス権の関係
6.5 メニューのカスタマイズに関する注意事項
Chapter 7 スクリプトのデバッグ
7.1 スクリプトデバッガ
7.1.1 スクリプトデバッガの起動
7.1.2 ブレークポイント
7.1.3 [次のステップを設定]ボタン
7.1.4 ScriptMakerへ移動
7.1.5 スクリプトデバッガの使用上の注意点
7.2 データビューア
Chapter 8 データベースデザインレポートの活用
8.1 データベースデザインレポートの出力
8.2 レポートされる情報 
8.3 データベースデザインレポートの活用方法
Chapter 9 Advanced Tool の活用
9.1 レイアウトオブジェクトへのポップアップヘルプの追加
9.2 テーブルのコピー&ペーストとインポート
9.3 フィールド定義でのフィールドのコピー&ペースト
9.4 スクリプト、スクリプトステップのコピー&ペースト
9.5 スクリプトステップの無効化/有効化
9.6 ファイルのメンテナンス(ファイルの最小化と最適化)
9.7 ランタイムの作成
Chapter 10 XMLによるデータのインポート/エクスポート
10.1 XMLエクスポート
10.1.1 XMLエクスポートのメカニズム
10.1.2 単純なXMLエクスポート
10.1.3 ダブルクォートのないCSVファイルの出力
10.1.4 HTMLファイルの出力
10.1.5 Excel(SpreadsheetML)ファイル出力
10.2 XMLインポート
10.2.1 XMLインポートのメカニズム
10.2.2 XML Webサービス(住所から緯度と経度を取得する)
Chapter 11 TIPS集
TIPS.1 ローカルで開発中は必須の「保存」スクリプト
TIPS.2 レイアウトモードでのフィールドラベル、テキストの一括置換
TIPS.3 タブコントロールの活用
TIPS.4 開いているデータベースファイルの所在パスをExplorer/Finderで開くスクリプト
TIPS.5 フィールドへの書式のコピー/貼り付け
TIPS.6 [レコードの変更を自動的に保存する]オプションの盲点
第三部 FileMaker Server Advanced活用編
Chapter 1 インスタントWeb/カスタムWeb/XMLによるデータベース公開
1.1 FileMaker Server AdvancedによるWeb公開のためのサーバ構成
1.2 設定
1.2.1 Webサーバの設定
1.2.2 Web公開エンジンの登録
1.2.3 Web公開エンジンの環境設定
1.3 インスタントWeb公開
1.3.1 データベースの設定
1.3.2 Web公開エンジンの設定
1.3.3 インスタントWebに最適化したデータベースの作り方
1.4 カスタムWeb公開
1.4.1 データベースの設定
1.4.2 Web公開エンジンの設定
1.4.3 FileMaker Site Assistantの使い方
1.4.4 FileMaker CDML Converterの使い方
1.4.5 XSLTスタイルシートの作り方に関するヒント
1.5 XMLでのデータ公開
1.5.1 サーバ側の設定
1.5.2 データベース側での設定
1.5.3 クエリーの作成方法
Chapter 2 JDBCによるWeb公開
2.1 インストールと環境設定
2.1.1 Java(J2SE5.0)のインストールと環境設定
2.1.2 JDBC ドライバのインストール
2.1.3 FileMaker Server 8 AdvancedのxDBC公開設定
2.1.4 データベースの設定
2.2 コマンドラインからのデータ操作
2.2.1 検索1(全レコードを表示:検索条件のない検索)
2.2.2 検索2(特定レコードを表示:検索条件のある検索)
2.2.3 追加
2.2.4 編集
2.2.5 削除
2.2.6 「CLASSPATH」の設定
2.3 JavaServletによるWeb公開
2.3.1 Java(J2SE5.0)のインストールと環境設定
2.3.2 Tomcatのインストールと環境設定
2.3.2 JavaServletサンプル1:検索
2.3.3 JavaServletサンプル2:追加
2.3.4 JavaServletサンプル3:編集
2.3.5 JavaServletサンプル4:削除
2.3.6 JSPサンプル:検索
Chapter 3 Web 公開の手法それぞれのメリット/デメリット
3.1 Web公開各手法の強化点と課題の詳細